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故人をお風呂にいれる「湯灌」の技術が海を渡る [葬式]

日本人は、他の国の人よりもとりわけお風呂を好むといわれています。
特に欧米の場合は、家庭にシャワーしかないことも珍しくないそうですから、毎日きちんとお風呂を沸かしてお湯につかるのは、世界的に見ると珍しいのかもしれません。

日本では、亡くなった人に対してもお風呂に入れる「湯灌(ゆかん)」という儀式があります。
これは、故人の身体や髪を洗い清めて身支度を整える、ご遺体の殺菌・防腐処理を行うエンバーミングのひとつとして行われています。
湯灌師という専門職の方もいらっしゃるそうで、中には専用の携帯型浴槽で湯灌を行ってくれる業者もあるのだとか。

湯灌にかかる費用相場は5万円前後といわれており、決して安くはありませんが、現世での煩悩をきれいに洗い流して来世へ送り出すという宗教的な意味合いから、湯灌を希望される方もいらっしゃいます。

このような宗教的意味合いを考えると、なかなか海外では行われないのかな、と思っていた湯灌ですが、なんと台湾の方が湯灌の技術を学ぶために来日したこともあったのだそうです。

海外といってもアジアのようですが、たしかにアジアなら宗教的にも日本と近い国も多いですし、納得です。
日本で湯灌を行っている企業もすでに中国へ進出しているようですから、アジアを中心に日本の湯灌が広まる可能性がありそうです。

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